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体臭の豆知識

体臭はやはり気になりますよね。しかしながらカラダのにおいは、あなた自身の健康のバロメーターであり、カラダの状態を知る大切なサインでもあります。そんな体臭に関してちょっと学んでみましょう!

年代によるにおいの変化

年代によるにおいの変化

赤ちゃんのカラダからは、何ともいいようのない甘いにおいがします。これは赤ちゃんの新生児微笑と同じように、親の母性(父性)本能をくすぐり、子供への虐待を防ぐためだと考えられています。また、外で遊び回る子供は、昔から汗くさく、ホコリくさいものです。次ににおいを意識するのは、性ホルモンが活発化する思春期を迎え、汗腺の活動が盛んになる時代です。大きくなって思春期を迎えた男の子、女の子はそれぞれ性徴を明らかにした強いにおいを放ちます。自分の体臭を感じ始め、また同時に自分を確立する時期です。

中年を過ぎると、最近よく耳にする加齢臭の問題が起きてきます。これは「オヤジ臭さ」「オバサン臭さ」の元凶のノネナールという物質によるものです。このノネナールは、年齢を重ねてくると皮脂腺の中に、パルミトオレイン酸という脂肪酸と、過酸化脂質がふえ、この2つが結びつき、分解・酸化することで、発生します。また、肉食、飲酒、喫煙、運動不足、ストレスといった生活習慣病を誘発するような生活を送っていると、当然加齢臭も強くなるといえます。

口臭の原因

口の中は、分泌する唾液の殺菌力で雑菌の増殖が抑えられ、口臭が起こらないようになっています。唾液に含まれるリゾチームという酵素が細菌を破壊するからなのです。つまり、唾液の分泌が低下すれば、口の中の自浄作用が弱まり、口臭が発生することになります。

朝起きたときは、誰でも口が臭うものです。これは眠っている間、唾液の分泌が少なくなり、口の中で雑菌が増えることでおこります。ほかにも、口が渇いたり、空腹時、ストレスにさらされたときにも、唾液の分泌が減るので、口臭が発生しやすくなります。

口臭の原因

また、口の中の歯垢や歯石もにおいの原因になります。歯垢は口の中の食べカスをエサにして増殖した細菌のかたまりです。歯垢が唾液に含まれるカルシウムを吸着すると、約2日で石灰化し、歯石になってしまいます。もちろん虫歯や歯肉炎も口臭の原因でもあります。歯のかぶせものやブリッジ、義歯も、きれいにしていないと口臭の原因となります。

また舌の表面にある白いコケのような舌苔が多くなると、口臭も発生しやすくなります。もともと多少の舌苔は誰にでもあり、口腔内の細菌バランスを保つのに役立つと考えられています。胃腸の機能低下などが舌苔を増やす原因の1つですが、気になる人は週に1度を目安に、専用の舌クリーナーなどできれいにするとよいかもしれません。

不快な体臭をなくすには

エチケットという社会的な観点から見ると、自分のカラダのにおいはコントロールすべきものです。相手に不快感を与えないのはもちろんですが、それが行き過ぎても、相手を驚かせてしまうことになりかねません。相手にわからないさりげなさで、においのケアをしたいものですね。

●汗に対するケア

まず汗をかかないように心がけるのが第一です。ドタバタ走り回ったり、あわててしまうと、余分な汗をかいてしまいます。汗をかいても大丈夫な服装を心がけたり、吸湿性のよい下着や汗取りパッドなどの工夫があるとよいかもしれません。もし汗をかいてしまったら、そこに雑菌が繁殖しないように、早めに汗をふきましょう。大量の汗をかいたら、下着を替えることも忘れずに。家に戻ったら、お風呂に入るなど、ゆったりした気分で汗を落とすことも大切です。

●カラダの内側からのにおいケア

カラダの内側からのにおいをケアするには、基本的に体質改善が中心となります。まずカラダの中ににおい物質を発生させないこと。それには胃腸の働き、肝臓の働きを十分機能させる生活習慣、食生活が第一です。胃腸の働きを活性化するのは、まず腸内の善玉菌をふやし、悪玉菌を減少させる食生活が求められます。腸内の善玉菌を活性化するのは、オリゴ糖の摂取です。オリゴ糖を含む大豆やごぼう、アスパラやタマネギ、ハチミツが有効です。また、食物繊維も悪玉菌をきれいに掃除して体外に排出してくれます。つまり、悪玉菌の出した毒素や有害物質、悪臭物質などもまとめて吸着し、便として体外に排出します。豆類、海藻類、こんにゃくなども食物繊維をたくさん含んでいる食材です。

心の内側から見た「体臭恐怖」「自己臭恐怖」

人間関係の悩みは、すべて他人と自分を比較したときに感じる劣等感から生れるといっても過言ではありません。そのほとんどが対人関係から生れるのです。心理学にいう対人恐怖とは、自分が悪印象を与えているのかも、変に見られているのかも、軽蔑されているのかも、という恐怖にさいなまれているのです。

カラダのにおいというのは、急に変えようと思い立っても変えられるものではありません。体臭恐怖とは、普通の人がさまざまなカラダのにおいを気に病むことから、どちらかといえば神経症的なもの、さらには統合失調症の一症状である妄想に類するものまで、を含む広い意味で使われます。

一方、自己臭恐怖は、妄想や思い込みによる体臭の悩みや対人恐怖を意味します。実際に体臭の強い人がそれに悩むことは自己臭恐怖とは呼びません。自己臭恐怖の人は、においの発生源が漠然として、自分では特定できないことが多いです。体臭の悩みは人間関係の悩みであります。ひとりで悩まず、ぜひ心身両面の専門家に相談することをおすすめします。

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