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日本の国民病 関節痛

夏にクーラーの冷風を浴びて膝が痛くなったり、寒さが身にしみる秋から冬にかけての季節は関節のふしぶしが痛みだしたり、、、そんな関節トラブルに悩む、特に女性が急増しています。厚生労働省の調査結果によると、関節痛の人は男性より女性に多く、手足の「関節が痛い」「動きが悪い」「しびれる」などの痛みを訴える女性は、特に40歳を超える年齢層から急激に増加し、高齢になるほど関節痛になる危険性が高くなります。

日本の国民病の「腰痛」

痛みの起こりやすい関節

厚生労働省がまとめた「2019年国民生活基礎調査」では、男性がカラダに感じる自覚症状としてトップにあげたのが「腰痛」です。次いで「肩こり」「鼻がつまる・鼻汁が出る」の順に。一方、女性の場合はトップが「肩こり」、2位に「腰痛」が入り、3位が「手足の関節が痛む」と、男女を通じて上位に入っているのが腰痛です。

腰痛は、日本人の約8割が一生に一度は経験するといわれる「国民病」なんです。1000万人以上が腰痛を抱えていると推測され、腫瘍、感染、炎症などの疾患を除いて、腰椎の構造的変化に由来する腰痛には、患者の症状に応じた保存療法が第一選択。ガマンできる程度の軽い痛みであれば、湿布薬などで対処できますが、断続的に強い痛みを感じた場合には早めに整形外科を受診することをおすすめします。急に激痛が襲う、ぎっくり腰のような場合には、直後の絶対安静が原則です。

女性の職場には腰痛の危険要因がいっぱい

一般的に筋力の弱い女性の職場で発生する腰痛も増加しています。一般事務、窓口業務、コンピュータのオペレーター、タクシーやトラックのドライバーなど、長時間イスに座ったままの状態で仕事をする腰掛け作業では、無意識に前かがみの姿勢となり、筋肉疲労から血行が悪くなって腰痛になりやすくなります。

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長時間にわたって立ち仕事をする販売員、ウエイトレス、フライトアテンダント、調理師、教師なども腰に過度の負担がかかるので要注意。また看護師や介護ヘルパーの仕事をしている人も、中腰の姿勢で行なう動作が多く、腰痛に注意する必要があるんです。

女性に多い変形性膝関節症

変形性膝関節症は、筋肉の衰えや関節の老化などによって膝の関節軟骨がすり減り、関節が変形して痛みや炎症を起こす病気で、特に中高年の女性は要注意。女性に多い理由は、男性よりも関節が柔らかく、筋力が弱く、閉経後に太りやすいので肥満のために膝にかかる負担が多くなるからです。

変形性膝関節症を予防するためには、日ごろから太ももの周囲の筋肉を鍛える運動を行なうことが必要で、特に太もも前面の大腿四頭筋を強化すると効果的です。体操は無理のないように少しずつ、ゆっくりと毎日行ないましょう。

ひじ、肩の関節痛

ひじの関節は肩と手の中間にあり、手や腕を動かすための重要な役割を持ちます。ひじは、1本の上腕骨の下端に2本の前腕骨(橈骨と尺骨)が靭帯によって固くつながっていますが、関節の筋肉や腱が過激なスポーツなどで裂けると、骨同士がぶつかって痛みを引き起こします。指を伸ばしたり、手首を伸ばしたり、腕を持ち上げたりする動作は、野球やテニスなどのスポーツだけでなく、日常生活でも多く行なわれるので、ひじの使いすぎと冷やさないことに注意が必要です。

また肩関節の痛みでは、肩こりや五十肩(肩関節周囲炎)があります。肩こりは首から肩、背中の中央部にある「僧帽筋」という筋肉が緊張して硬くなったものであり、頚椎に原因のあることが多いです。対処法としては、首、肩の適度の運動と冷やさないことが第一。特に、五十肩の保存療法では、温めながら動かすことが肝要であると言われています。

生活習慣を改善

体重の増加は関節や腰の負担を増やすので減量を。運動不足やこころのストレスも関節痛や腰痛を招くので、スポーツで解消を。食事は魚や肉の良質たんぱく質、牛乳などによって、カルシウムを量とバランスを考えながらとることです。減量、運動、食事はいずれも健康づくりに共通する重要な要素ですので、1週間、1か月単位でしっかりと継続しましょう。 腰痛にならないようにするためには、カラダを冷やさないこと、また長時間同じ姿勢や無理な姿勢をしないなど、特に中腰の姿勢に注意を払うことが大切です。自分の生活習慣のクセを知って、何気なく行なっている動作を見直すことは、予防や痛みを和らげることにもつながります。

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