ヘルスパークの健康マメ知識 乳がん検診と自己触診

おうちでラクラク健康管理!healthparkヘルスパーク
健康マメ知識
乳がん検診と自己触診

日本人女性のがんの罹患率第1位の乳がん

日本人女性のがんの罹患率第1位の乳がん
2020年4月までは、「生涯で罹患する確率」が11 人に1人でしたが、 同年5月には10人に1人となり、7 月に入ると9 人に1人にまでなりました。 ちなみに、50年前は50人に1 人が乳がんに罹患するといわれており、 乳がんに罹患する確率が年々上がっていることがわかります。
資料:国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」
Source : Cancer Information Services , National Cancer Center , Japan

40歳前後からは乳がんに注意!

一生のうちで仕事も育児も充実する時期において、がんによる死亡原因の1 位が乳がんであることをご存 じですか?女性の全年齢層では大腸がんや肺がんで亡くなる方が多いのですが、40歳前後を境に乳がんで 亡くなる方が増え始め、30歳から69歳までの年齢層では、乳がんが死亡原因の第1位なのです。近年で は若い年代でも乳がんにかかる率が年々上昇しています。また、50 代後半、60 代前半にも乳がんを発症 する方が増えてきています。

40歳前後からは乳がんに注意!
参照:公益財団法人 日本対がん協会 / 厚生労働省 人工動態統計「死因別死亡数」(2018 年)より。数値は人数

乳がんの進行イメージ

乳がんは身体の表面に近いところに発生し、5mm程度から1cm程度の大きさになると、 自分で注意深く触るとわかるようになります。乳がんの細胞分裂は他のがんに比べるとゆっくりめで、1cm大まで成長するのに10年以上かかります。 しかし、1cmから2cm に成長するのに2 年もかかりません。病気による影響が最も少なく、病気前の生活に近い状態に戻るためには、2cm未満の早期がんで、 リンパ節や別の臓器に転移していないか、Ⅰ期の状態で見つけることが大切です。

乳がんは自分で発見できる可能性の高いがん!

早い段階で乳がんを見つけるためにできることが身近にあります。このグラフを見てみると、 実に、乳がんと告知された人の半数以上が自分で異変に気付いたことがわかります。乳がんは自分で発見できる数少ないがんです。 小さい変化でもよいので、自分で気づくことが大切です。発見のチャンスを逃さないためには、定期検診に加えて毎月1 回、自分で乳房に触れる習慣を身に付けたいですね。

触診のコツは「の」の字です

多くの方が違和感などの発見をこわがりますが、本当にこわいのは発見されないままステージが進行してしまうことです。 たまに、「しこりを見つけるのが怖いから自己触診をしない」という声を耳にします。また、実際に違和感があっても、 仕事が忙しくてなかなか病院に行けないなど、次のステップに踏み出せずにいるケースも少なくありません。 せっかく早期発見の可能性があるのに、これらはとても残念なことです。医療の進歩のおかげで、今やがんは「不治の病」ではなくなりました。 早期発見と早期治療の一番のメリットは、身体的にも、経済的にも、負担を大幅に減らせることです。乳がんにおいては、乳がん検診と合わせて、 毎月1 回の自己触診を習慣化することが最善策となるので、まずは自分の乳房の「いつもの状態」を知っておくことから始めましょう!

会社のための健康管理 企業、会社経営者向けの遠隔検査情報はこちら

健康ポータル「ヘルスパーク」は、株式会社ウィズネットによって運営されています。